邦楽器奏者と共演2007/06/25 22:15

する場合、必ず付きまとうハードルがある。
(個人的見解です)
まずリズム。特に16ビート系になると合わないこともしばしば。
そしてハーモニー。大抵の場合、彼らの持つ楽器の構造上、
キーチェンジやコードチェンジが自由自在というわけには当然いかない。
また、音色が上手くマッチせず、相殺してしまうことも多い。

もちろんそういった特性は、その楽器固有の"個性の産物"であり、
不可欠なものであることは言うまでもないが、
出自の全く違う西洋楽器との共演など、前提に作られているはずもなく、
結果、”その志とは裏腹に”アイディア倒れの中途半端な結果に
終わってしまうような場合が多い...ような気がする。

で、『工藤流津軽三味線』のJoeさんと先日セッションしてきた。
(今回、こちらは基本的にはピアノ&エレピを使用)
彼のプロフィールはこちらなんですが...
http://www.blue-joe.com/index.html
...といった、素晴らしい経歴の持ち主。お弟子さんも多数抱えている。
(15歳の息子さんも全国大会で優勝するほどの腕の持ち主)
おまけに、なぜか(国葬クラスの葬儀も仕切る)大手葬儀屋の社長さん。
で、プロフィールにも書かれているように、
尊敬する人の中には『和田アキラ』の名が!
90年代当時、僕が『六本木Pit-Inn』で精力的にやっていたセッションにも、
よく足を運んでくれていたそうだ。
本当に世の中、色んな方がいらっしゃいます(^^)
で、ちょいとした御縁で今回Duoという形で共演することとなりました。
で、ライブ自体は盛り上がり、内容的にも充実。
Joeさんのお弟子さんやお客さんにも好評だったようなので一安心。

ただ”新しい試み”故、当然といえば当然なのだが、
先に述べたような事に準じた課題も、いくつか残った。

リズム的にはJoeさん自身がバンド経験者であり、違和感は全くない。
(自らJ-Projectという津軽三味線をフィーチャーした
フュージョンバンドを率いている。アルバムには和田さんも参加)
ハーモニーの組み立て方と音色のマッチングは、
やはり改善の余地あり...っ〜か、もっと”擦り合わせ”作業が必要だと実感。

特に『俵つみ唄』と『弥三郎節』(共に古典民謡)の
2曲をアレンジ&演奏していた時に気付いたことがある。
「あっ!モード解釈すればいいんだ。そこからコードを割り出し、
プログレッションを作れば、上手くいくじゃん!!」
「そうなんだよなぁ〜。民族音楽なんだから当然モードモード!」
「これだったら、Joeさんもコードチェンジをさほど意識しなくても
ソロが自由にとれるじゃん!」
っ〜ても、ほとんどの方は「何のこっちゃ?」ですよね〜m(_ _)m

まぁ〜結論から言うと、図式的には『邦楽器→西洋音楽』ではなく、
『西洋楽器→邦楽』の方が、邦楽器固有の特性を犠牲にすることなく、
より良い結果を出せるのでは?なんて思った次第であります。

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