♪イシブロ

これはミュージシャンに限った話ではないと思うが、
一般的に収入、地位＆人気などが高いと人は寄ってくる。
そして、無くなると蜘蛛の子を散らすように去っていく。
何度も見た光景だし、自分自身も過去にほんの少しだけ、
その苦渋を味わったことがある。

今の自分には、もちろんそのどれもが低いが（苦笑）、
（その分、友人関係や音楽環境は極めて健全で充実している）
そんな自分でも同窓会ともなると、
多少は”お役”に立てる部分があるらしく、
先日の高校の同窓会開催前に、主催者側から
「活躍している同級生として石黒を同窓会で紹介したい」
との依頼があった。
（普通だったら、喜ぶべき事なのかな？）

まず、誰もが認める偉業でも成し遂げたのならともかく、
自分で自分のことを”活躍している”なんて思ったことはないし、
他に立派に仕事をしている同級生だって大勢いるだろう。
また、同窓会で持ち上げられて悦に入るような趣味もない。
加えて（以前に書いたように）その高校の同窓会のHPに、
「とりあえずリンクに載せてあります」と、
自分のHPのリンク掲載を一応メールでは知らせてきたものの、
基本的には事後承諾の無断転載だったことを考えると、
当然その依頼も、上記のリンクの件に関する注意と共に
お断りした。（正直、過去の経験から危惧が先に立った）

実際、依頼理由の「活躍している云々〜」というのは建前で、
事実上、自分の携わっている仕事の内容が、
多少なりとも芸能的色彩を帯びており、
イベントにおいては格好の”ネタ”になるからに他ならない。
（前回に書いた「歌手なんだから歌えよ」的な）
こちらのライブやコンサートには自ら絶対に足を運ばない者が、
（実は理由は当然それだけではないのだが、ここでは割愛する）
都合のいい時にだけ『同級生という名の免罪符』を持ち出し、
思ってもいない理由を盾に奉仕を求めたって、こちらとしては
「はい。そうですか」と、素直に首を縦に振れるはずもない。

しかし...断った後、先方から帰ってきた
（こちらを心底呆れさせた）返事がこうだった。
「悪い話ではないと思うのですが」...

続く（^^）