『不健全』2010/02/07 22:31

今回の朝青龍の一件に限らず、最近の”相撲”を巡る数々の事件は、
『日本相撲協会』という所が、
実に???な団体であることを証明してしまった。

みなさんは斯様な事実を御存知だろうか。
http://ja.wikipedia.org/wiki/国技
そう。実は僕も最近まで知らなかったのだが、
国の機関によって『相撲』が正式に国技と認められたことはないのである。

そして...
http://ja.wikipedia.org/wiki/横綱
によると、 横綱の品格基準は日本相撲協会によると、
一、 相撲に精進する気迫
二、 地位に対する責任感
三、 社会に対する責任感
四、 常識ある生活態度
五、 その他横綱として求められる事項
だそうである。

本当に『ウィキペディア(Wikipedia)』って
便利だなぁ〜(^^)...ということはさておき、
上記の品格基準などは、格付けの違う力士達はもとより、
どんな職業でも大抵はあてはまる、極めて常識的な事ばかりである。

では、なぜに”相撲”というモノが、
ことさら”品格”や”国技”ということにこだわり、
それを声高に連呼する必要があるのか?
(TVを通しての印象だが)

僕の目に映るのは『日本相撲協会』という組織の、
その”権威付け”に躍起になっている姿だ。
決意表明時によく出てくる、意味不明の四文字熟語なんかも、
同様の”臭い”がする。
(組織にとって”権威付け”がある意味”大事”なのは理解は出来るが...)

そして、横綱が場所中に明け方まで酒を飲み倒し、
且つ優勝してしまった...という”現実”。
正にその”権威付け”を根底からひっくり返してしまいかねない程の大事態。
(僕は...「酒飲んでるのにスゲー!\(^O^)/ 」と素直に思ってしまった)

昔から「心・技・体」とか、「健全な肉体に健全な精神が宿る」
(これは本来の意味とは違った解釈をされてしまった言葉です)
とか、「巨人軍は紳士たれ」とか...
簡単に言えば、スポーツをする者は、
”人としても立派”でなければならない!
...的なスローガンが付いて回っているのが不思議でならなかった。
根拠がわからないのである。
少なくとも、我々”ミュージシャン”という職業は、
そんなことは声高には求められることは無い。
そして、誰が見ても不健全で社会性に乏しい音楽家が、
いくつもの素晴らしい作品を作り上げている事例はいくらでもある。

「”不健全”でもスポーツは出来るし、勝敗に勝つこともある!」
じゃ〜やっぱダメなのだろうか?
プロスポーツ選手を、もうちょっと規律や、
その背負うべき?社会的責任から開放してあげては、ダメなのだろうか?

僕の考え方も”不健全”?

コメント

_ まっちゃん ― 2010/02/10 15:29

健全か否かは置いといて、
相撲が国技として公的には認められていないという件は存じていました。
極端にいえば相撲協会が両国に建てられた常設の試合場を「国技館」と命名して、勝手に「国技=相撲」と名乗っているだけです。

「その国に行いて古くから行われていて、広く国民に愛されているスポーツ」という概念からは国技といえるでしょうが、ならば柔道、剣道も同様に国技と呼んでも差し支えないでしょう。

ちなみに、日本武道館のHPには「沿革」の欄に
『第18回オリンピック東京大会では、初めて正式競技に採用された日本の国技・柔道の競技会場として~』との記載があり「柔道は国技」と明文化されています。

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