『天才』2017/04/10 22:45

日本の音楽シーンにおける”天才”の粗製乱造ぶりや、
”世界的評価”の演出には、
時に苦笑するしか無いようなものもあるが、
まぁ〜それもまたビジネス戦略の一つとして考えれば、
ある程度は仕方のないことなのだろう。
ただ、昔と違って今はネット社会。
あまりにも実体とかけ離れた過剰な演出はすぐバレる。
でも、ファンにとってはそれでもいいのかもしれない。
”夢の提供”もミュージックビジネスの大事な一部。
嘘か真かなんて話は、もしかしたらナンセンスなのかもしれない。

最近、自分が思う”天才”の定義に、
正に適合するアーティストと仕事をした。
名は『サラ・オレイン』。
詳しくはココを見ていただきたいが、
https://ja.wikipedia.org/wiki/サラ・オレイン
とにかく歌もヴァイオリンも非常に完成度が高い。
それもリハーサルからである。
加えて、ギターを弾き始めて1ヶ月も経たないのに、
ステージで弾き語りを披露してしまった。
優れた技術だけで”天才”と呼ばれている音楽家は結構いるが、
彼女の場合、それに加えて表現力も極めて成熟している。
的を得たディレクションは、こちらの心を読まれているようで、
怖いぐらいだ。

更に5ヶ国語に堪能。
大学も母国オーストラリアで主席卒業。
東大にも入り直している。
しかし、音大には行っていないのだ。
何という事であろう...
もはやここまで凄まじいと、
凡人である自分を憐れむのを通り越して、逆に爽快であるw

御一緒出来て光栄でした。