『高校の同級生』Part12015/06/03 00:22

2005年1月7日のDIARYから抜粋。
文体が苦笑してしまうが、まぁ〜10年前ということでw
(当時は『劇団新感線』の仕事で大阪のホテルに滞在していた)
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キャストがよく行くというショットバーが
ホテル二階にあると聞いていた僕は、
この日なぜか「そこに行ってみよう」という気になり、
一人で飲みに出かけた。扉を開ける。
知った顔が5人+知らない顔が1人のテーブルが目に入る。
5人の内の一人が「一緒に飲みましょう」と僕に声をかける。
断る理由など当然ない。知らない顔の男がその一人と
何かをしゃべった後、僕に話しかけてきた。

知らない顔の男「高校は府中東だよねぇ~?」
石黒「えっ!そうだけど...」
知らない顔の男「石黒だよねぇ~?」
石黒「えっ!」
知らない顔の男「俺だよ!上島だよ!」
石黒「...ぎゃー!うっ...うっ...うっ...うーえーしーまー!」
そこにいたのは、演出家・振付・ダンサーとして
今や日本演劇界の頂点にまで登りつめた、
かつての同級生『上島雪夫』の姿があった。
(全然知らんかったけど)
高校卒業以来26年ぶりの再会であった。
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続く。

『高校の同級生』Part22015/06/16 22:51

で、その夜は一緒に楽しく飲んだのだが、
何を約束するわけでも無く、そのまま別れた。

で、東京に帰ってからネットで彼のホームページを見ると、
ちょうど3ヶ月後ぐらいに予定されている
彼の演出する舞台のキャストの中に、
知り合いのローリー(寺西)や(寺田)恵子ちゃんの名前がある。
こりゃ行かないわけにはいくまいと、この舞台に足を運んだ。
ロック・ミュージカルという体裁上、生バンドがバックに入っていたが、
メンツを見ると、これまた知り合いの是永(巧一)はいるわ、
(久保田)陽子ちゃんはいるわで本当にびっくりしたが、
上島と自分の生きている世界が、さほど遠くないということを、
この時実感したのであった。

終演後に楽屋を訪れたが、上島とは挨拶程度で別れた。
彼のお客さんもいっぱい来ているからね。

で、その後は彼とは連絡を取ることもなく、
10年の月日が経った。