♪イシブロ

m(_ _)m
3月のネタを今書いているこの事実に...誠に申し訳ありません。
前回お知らせしたドラマのために、
大量の曲を短い時間で制作しなくてはならず、作業に没頭しておりました。

んで、前々回の続きとなる訳ですが...
彼らから聞いて思い出したのですが、
僕は小学校の卒業式には出ていなかったのです。
たぶん東京に戻る都合上、早め戸畑を引き払う必要があったのでしょう。
また、尾辻には東京に戻ることを言ったのは覚えていましたが、
他の皆にはなぜか言っておらず、彼らは後から知ったそうです。
たぶん...僕自身が担任の先生に口止めをしたのでしょう。
急に自分だけが、それまで生きていた世界から切り離されるのが辛く、
そっと皆の前からいなくなってしまいたい...と思うぐらい、
当時の僕にはショックだったのでしょう。

結局、こうした半ば彼らと再会するまで忘れかけていた
38年前の強い思いが、戸畑に対する望郷として、
僕の心の中に今の今まで生き続けていたのだと、
今回はっきりわかりました。
そして同時に、牧山小学校の卒業式が”本当の意味”で終わりました。

しかし、まさかこのわずか3日後に、
この日本がとんでもないことになろうとは...
この時には知る由もありませんでした。

（3月12日〜14日の出来事です）
みなさんご承知の通り、
この旅に行く前日の11日に、あの東日本大震災がありました。
直前まで今回の四国でのステージがあるかどうか微妙でしたが、
結局決行することに。
世の中が騒然としている、正に前代未聞の状況下の中での出発でした。

当然、いつもよりは早く家を出ました。
結論から言うと、家から羽田空港まで3時間ぐらいかかったかと思います。
（通常の倍以上の時間です）
渋谷までは比較的順調に行けたのですが、その後が酷かった。
山手線の片回りが止まっていて、品川にそのままストレートに行けず、
結局、地下鉄銀座線で新橋に行き、JRに乗り換え。
超混雑＆超スロー運転の山手線に乗り、品川に逆回りから行きました。
ようやく着いた品川駅は、これまた見たこともないような、
とんでもない混雑ぶり。駅構内に何度も響き渡るアナウンス。
質問攻めに遭う駅員達。正に緊急事態の様相を呈していました。
怒濤の人波をかき分け、京浜急行の改札に行くと、
なんと...JRとの連絡口には入場規制でシャッターが降りていました。
「やばい」と思った瞬間、そのシャッターが上がり、
京急を目指す人波にもまれながら、なんとか乗車。
無事に羽田空港に着くことが出来ました。

その羽田にはTVで見た通り、前夜帰宅出来ず、
空港で一晩過ごした大勢の人達がいました。
そんな喧噪の中、僕はある種の不安感を抱えながら、
予定通り飛行機に乗り東京を後にしました。

楽屋で撮ったのですが、もの凄い写真になってしまいました。（^^）
これでもか！と言うぐらい、無茶苦茶濃い〜メンツが勢揃い。
この中じゃ〜僕なんかただの小僧です。

写真左から時計回りに、富倉安生、惠須川S行生、明石昌夫、チッコソウマ、
大槻啓之、Rainey加藤、宮崎まさひろ（敬称略）、そして石黒。

これは珍しい3ショット。
（高橋）ゲタ夫さん、永井（敏己）君、富倉（安生)さんのお三方。
各分野を代表するベーシスト達です。

んで、翌日の2月24日には『James Brown Tribute 』でも
お世話になっている（Rainey）加藤さんが、
若手2人（村田千絋＆高間大輔）をフィーチャーすべく、
新しく立ち上げたバンド『Prime Cut』に参加してきました。
ドラムは初共演のJr.豊田さん。加藤さんのベースと共に繰り出す
『Rainey's Band』リズムセクションのグルーヴは、
さすがに超強力でした。

個人的には『JBT』と同じく（僕のキャリアを考えると）、
あまり馴染みのある分野とは言えず、課題も山積していますが、
その分、頑張ってみようと思っています。
今の自分にとって、加藤さんや『BIG50』のような
他のジャンルのミュージシャンと付き合い、その音楽を演奏することは、
残された時間もあまり無くなってきた今だからこそ、
とても意味があり、大事な事なのです。
そして、その答えはいつか出せると信じています。
修行に終わりはありません。